品種と特徴?

桃は“白鳳” と “白桃” の2系統に大別され、世の中にはたくさんの品種があります。ヨリのモモでは現在10品種以上の桃を育てており、5品種をメインとして販売しております。販売準備中の品種はまだ幼く、しっかりとした桃を生み出してくれるまで時間が必要ですので数年後にご期待下さい!

品種名
収穫時期
特徴
日川白鳳
6月下旬

色付が良く、果肉はほどよい硬さを持ち、果汁が多く甘味も高い早生種を代表する当園のトップバッター

加納岩白桃
7月上旬

甘味は高く、果肉は溶質でとろけるような食感が大きな特徴

白鳳
7月中旬

「桃の王様」と呼ばれるに相応しく、果肉は柔らかくジューシーで甘味の高い品種

浅間白桃
7月下旬

桃職人にとっては一番作ることが困難ですが、甘く香り高い果肉と、外観・食感・味覚の3拍子そろった品種

川中島白桃
8月中旬

晩生種でサイズは他と比べ大きく、歯ごたえのある果肉で日持ちが良い。また甘味が高く酸味もあるのが特徴

※ 天候の影響により、収穫時期が1週間ほど前後する場合があります。

 

大きい桃は美味しくない?

「野菜と同じで大きい物は大味で美味しくないでしょ?」と多くの方にご質問頂きますが、「桃は断然大きい方が美味しい!」が正解です。 大きい桃vs小さい桃
品種によってそもそものサイズは異なりますが、基本的に大きい桃はそれだけ多くの栄養と甘さを蓄えていると言えます。ただし、降水量の多い時期では桃がブクブク大きくなり水っぽい味で日持ちのしない恐れがございます。俗に言う"水膨れ"です。あくまで"大きさ"は美味しさの判断基準の一つですので、いかに美味しい桃を皆様にお届けできるかは桃職人の腕の見せ所ということになります。
 

糖度=甘味?

糖度センサーで18度もある桃が必ずしも甘くて美味しいとは限りません。 (通常、桃の糖度は12〜13度あれば良いとされております) もちろん糖度は甘さの目安にはなりますが、人間の感じる“美味しさ”はもっと神秘的で機械などで測ることはできません。食味・食感・甘味・風味、さまざまな要素がバランス良く調和した時、はじめて“甘くて美味しい桃”と感じていただけます。
 

美味しい桃の見分け方?

  ふっくらと綺麗な丸みをしている
  全体的に鮮明に紅く色付いている
  色付いた部分に白くツブツブがある
  強くモモの香りがする
  ずっしりと重い
美味しい桃の見分け方

以上のような選果基準がございますが、「美味しそう」と思う直観も大切な判断要素の一つです。なぜその桃が美味しそうに見えるのか、きっとそこには今までの経験や動物としての本能があるはずです。

 

追熟・保存方法?

場所  風通しが良く、日陰のところ
温度  常温で保ち、固い状態から冷蔵庫で保存はしない
追熟  お好みの固さによりますが、固い桃がお好みの方は追熟させる必要はございません。柔らかい桃がお好みの方は程好く果肉が柔らかくなり、甘い香りがより強くなった時が食べごろです。ただ、追熟し過ぎてしまうと果肉が崩れ、食味が悪くなってしまいます。召し上がった時に歯に繊維が詰まるようでしたら追熟のさせ過ぎです。
※冷蔵庫で保存する際はお手数ですが桃一つ一つをラップで包んで保存してください。直接保存してしまうと次第に水分が奪われシワシワになってしまいます。

 

美味しく食べる方法?

丸かじり 食べる1〜2時間前に冷蔵庫で冷やし、(氷水では約30分間)、よく桃の毛を洗し落とし、皮を剥かずにそのままリンゴの様に “丸かじり”がベストです。果皮と果肉の間には多くの甘味と栄養がございますのでぜひ丸かじりしてお召し上がり下さい。

山梨県民は固い桃が好き?

某TV番組の影響もあり、お客様より"固い桃" へのご要望を沢山頂きました。

固い桃 = 1.採れたて新鮮な桃  2.品種として固い桃  3.未成熟な桃

という意味合いがございますが、山梨県民が食べる桃もお客様がお求めになる桃も大半が"新鮮な桃"を意味します。ただでさえ日持ちの面で優れた果物ではございませんので、いったん市場へ出てしまうと、消費者の皆様へ新鮮で固い桃が届くことが難しい現状です。ぜひ当方の産地直送をご利用いただけると幸いです。

さて、上記の"2.品種として固い桃"に関しまして、当園で扱う品種ではどんな桃も最初はある程度固く、やがて柔らかくなります (未成熟な桃は除く) が、“果肉の固さ” は “日持ち” に大きく関わってきます。品種の特徴として果肉のしっかりした桃は柔らかくなりやすい品種に比べ日持ちが良いです。